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 1. 酒の町のシンボル「湯沢酒造会館四同舎」

 藩政時代は、鉱山を中心に酒造が盛んに行われました。その多くは地主階級で、自己所有田からの余剰米を使った小規模なものでした。雄物川上流に位置する雄勝、平鹿、仙北三郡は藩内の重要な穀倉地帯で、その米質は当時の三名柄(本庄米、仙北米…湯沢雄勝を含む、地廻米…河辺、秋田)の中で本庄米に次いで優れたとされ、生産量も多く酒造米にも向いていたため、各地に酒造業が発展しました。当時、酒造を行うには「酒屋役」といわれる税を収めなければならず、これは藩の財政を支える重要なもので、その営業は厳重な許可制と取り締まりのもとで行われたのです。慶長17年(1612)には、横堀・小野両村にもこの酒屋役が課されました。

 

 2. 伝統を受け継ぐ老舗蔵元

 現在、湯沢市には、日本酒をはじめとした酒類を製造する蔵元が4社あります。全国的に酒の消費が減り、酒蔵の数も年々減少しています。湯沢市も例外ではありません。かつて、最盛期には20を超える銘柄が湯沢の繁華街でも楽しめたものです。今もなお、先人から受け継がれた味を守りながらも、時代を先行する美酒を醸し続ける蔵元をご紹介します。


両関酒造株式会社

明治7年(1874)創業。湯沢の気候風土に合った酒造法「低温長期醸造法」を開発し、東北の酒造りの基礎を築いた銘醸蔵です。2007年には、イギリスで開催されたIWSC(欧州最大の酒類評価会)で「両関大吟醸雪月花」が最高金賞を受賞。重厚な趣の母屋をはじめ、5棟が国登録有形文化財に指定されています。工場見学も受付しています(要予約)。

住所 湯沢市前森4-3-18
お問い合わせ先 Tel 0183-73-3143
公式サイト http://www.ryozeki.co.jp/index.html

秋田銘醸株式会社

秋田の酒を全国に発展させるため、大正11年に県内の酒造家や政財界人から有志が出資して設立した秋田を代表する蔵元です。質の高い酒を量産し、全国に出荷するため、県内ではいち早く近代化を進め、安定供給を可能にしています。「美酒爛漫」の名で親しまれ、全国に根強いファンを持ち、近年では、天然のアミノ酸GAVAを含む酒など機能性を追求した酒の開発にも力を注いでいます。

住所 湯沢市大工町4-23
お問い合わせ先 Tel 0183-73-3161
公式サイト http://www.ranman.co.jp/ranman/index.php

株式会社木村酒造

元和元年(1615)創業。秋田県内でも、最も古い蔵の一つ。伝統の「寒造り」を頑なに守り、厳寒の時期に芳醇な酒を醸します。その良質の一滴は世界でも高い評価を受け、2012年にロンドンで開催されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、「大吟醸福小町」が日本酒部門でチャンピオン・サケ(最優秀賞)に輝き、名実ともに世界一の日本酒になっています。

住所 湯沢市田町2-1-11
お問い合わせ先 Tel 0183-73-3155
公式サイト http://fukukomachi.com/

秋田県醗酵工業株式会社

昭和28年(1953)創業。当初、醸造用アルコールを製造する目的で造られた工場です。その後、湯沢銘醸を吸収し、現在では、日本酒の代表銘柄「一滴千両」の他、各種焼酎製造で知られています。「そふと新光」「あいぼう」など地元で愛される人気の焼酎の他、吟醸酒の酒粕を原材料にした「ブラックストーン」や8年貯蔵の「時空の扉」など本格焼酎なども製造しています。

住所 湯沢市深堀字中川原120-8
お問い合わせ先 Tel 0183-73-3106
公式サイト http://www.oenon.jp/(オエノングループ)